仙ヶ岳   Mt. Sengatake

概要
 鈴鹿山脈南部、武平峠と鈴鹿峠のほぼ中央に聳える仙ヶ岳は、秀麗な双耳峰として知られていて、「鈴鹿の鹿島槍」と呼ぶ方もおられるそうです。最高点は西峰の標高961mと、さほど高くはありませんが、鈴鹿山脈は南へ行くほど標高は下がるので、実はこのあたりでは高峰と言っていいでしょう。その頂からは素晴らしい眺望が楽しめます。東峰は955mで、頂のすぐ脇に「仙の石」という今にも倒れそうな大きな石が立っています。南には新名神高速が通っていますので、そこから眺めると、仙ヶ岳南面がよく見えます。ここを運転中はついついやってしまうわき見に要注意です。西峰は鈴鹿山脈主稜線である県境稜線上にあります。北から辿れば宮指路岳から犬返しの険、小社峠を経て西峰に達します。ここで主稜線は大きく西に曲がり、御所平に向かいます。東峰は、西峰から東に向かって野登山に達する「仙鶏尾根」の上にあります。同時に、東峰からは南にもごつごつした岩尾根が発していますが、この尾根がルートとしてもよく知られている「仙ヶ岳南尾根」です。

ルートについて
 ルートは最もよく歩かれているのが、小岐須渓谷から県境稜線・仙ヶ岳の北側の小社峠を経て西峰に達するルートかもしれません。あるいは、小岐須渓谷から仙鶏尾根の仙鶏乗越に登り、そこから仙鶏尾根を西に詰めるルートです。これらのルートを行き帰りに使って、小岐須渓谷からの周回ルートとしてよく歩かれています。ただ。滋賀県側の人間にとっては、交通の便からして小岐須を起点とするのはちょっととりづらいルートで、仙ヶ岳南側の石水渓を起点とするほうが便利です。そこで、下の仙ヶ岳MAPも、南からを中心に描きました。石水渓からのルートとしては、石谷川に沿って上った白谷を詰めるルートが一般的です。ちょうど西峰と東峰の鞍部に登りつくので、便利です。このほか、御所谷、ガンサ谷を詰めて、県境尾根を西から登るルートもあります。また、石谷川途中の営林署跡からイタハシ谷を詰めて滝谷不動尊のある鞍部に達し、ここから南尾根を登るルートがあります。南尾根は岩の多い眺望の優れた尾根なので、最近特に人気のようです。また、下で紹介している2016.7.18のルートは、仙ヶ岳だけでなく、おとなりの宮指路岳と一緒に登るルートで、小岐須渓谷から宮指路岳に登り、そこから県境稜線伝いに仙ヶ岳へ、そして小岐須渓谷に戻るというルートです。宮指路岳すぐ南の犬帰しの険を通過する、ちょっとスリルのあるいいルートです。


山行写真記
宮指路岳と仙ヶ岳〜小岐須渓谷から、2016.7.18 (YAMAP)
石水渓起点、南尾根ルートで登り、仙鶏尾根ルートを経て戻る、2013.6.30 (YAMAP)
石水渓起点、白谷ルート(往復)、2001.10.6
白谷から紅葉の仙ヶ岳〜御所平〜長坂の頭〜鬼ヶ牙、2022.10.30 (YAMAP)

仙ヶ岳の山姿
周囲からの仙ヶ岳

仙ヶ岳MAP


この地図は国土地理院発行の2万5千分の1地形図(伊船)をベースに作成いたしました。


周囲からの仙ヶ岳(滋賀の山・山姿写真集より抜粋:詳細はこちらをご覧ください。)


安坂山から
亀山市安坂山町池山のお茶畑より。ほぼ南、少し東寄りといった角度でしょう。右端に東峰。そこから左手前方向に南尾根が下ってきています。午後の陽が左に傾いています。2001年10月6日。



三子山から
三子山北峰の山頂より。南西7kmからの仙ヶ岳の姿です。左が西峰。東峰に、獅子岩も見えています。右の東峰の右下に見える峰は、臼杵ヶ岳です。2020年11月1日。



御所平・ミズナシから
御所平・ミズナシ展望地より。西南西からの仙ヶ岳です。左に主峰の西峰、右に東峰が聳え、双耳峰らしくなってきました。ここからも南尾根の上部が手に取るようにわかります。2004年7月3日。



綿向山からの雪の仙ヶ岳
綿向山の山頂より。西北西8.5kmから見た雪化粧の仙ヶ岳の姿です。左の東峰も立派に見え、少し双耳峰らしくなってきました。2022年2月5日。



犬帰しの険から
宮指路岳の山頂南の犬帰しの険より。北北東からの仙ヶ岳です。最も双耳峰らしい姿となりました。双耳峰の間に獅子岩もしっかり見えます。2016年7月18日。



入道ヶ岳山頂から
入道ヶ岳山頂より。北東の少し東寄り、4.3kmの距離です。東海展望から見た時と同様に、獅子岩は見えません。それでも、きれいな双耳峰です。2017年4月16日。